声優のアフレコってどんなこと?

声優の「アフレコ」ってどんなこと?

「アフレコ」と「アテレコ」など同じような言葉がいくつかありますが、どちらも「映像に音声を入れる」という点では同じ意味です。


「アフレコ」とは

細かく分類しますと、「アフレコ」は、「アフターレコーディング」の意味で、出来上がっている映像に音を入れること。「アテレコ」は、「(演技に)当ててレコーディング」の略で、主に洋画吹き替えをする際に使われました。現在ではほぼ「アフレコ」に名称が統一されています。


「アフレコ」時の声優の役割

「アフレコ」の台本は、1週間前から前日までに配布されます。作品によって、アニメの脚本と映像をもらえる場合もありますが、ラフのみの場合もあります。収録は30分アニメで2~4時間かかるのでしっかり内容をチェックし練習しなければなりません。

本番当日になりますと、録音スタジオにはセリフのある声優だけが呼ばれます。全体ミーティングで監督から演出の方針説明、指導を受けて演技する際の注意点などの確認作業が行われます。その後、映像を見ながらのリハーサルや全体の流れを把握し、本番収録に臨みます。

「アフレコ」が終了すると、チェック作業に入ります。NGや演技が役のイメージと違う場合などはシーン毎に録り直しをします。

「声優」の「アフレコ」は、「俳優」の「セリフ合わせ」に似ていますが、難易度は「アフレコ」の方が高いといえます。セリフ合わせは自分のペースで台本を読めますが、「アフレコ」は動いている映像に合わせて自分の呼吸やタイミングも合致させないといけないのです。高度なテクニックが必要ですが、それらは養成所で練習できるのでしっかりコツを掴んできてください。また、当日に監督からセリフの差し替えがあったりするのでセリフを全部覚える必要はありません。


「アフレコ」の流れや注意点

初めて録音スタジオに入ると、マイクが4本もあることに驚くかもしれません。そして4本のマイクに対し、倍ほどの声優がブースに入ります。声優は自分の出番が来るたびにマイクの前に立つシステムなのです。マイクの割り振りは特に決まっていませんが、セリフの多い順に場所が決まっていくことが多いです。注意しなければいけない点は、リハーサルで使ったマイクと、本番で使うマイクを替えてはいけないことです。リハーサル時に声優一人ひとりの声に対して、音響監督がボリューム調整をしていますので本番でマイクを替えると調整した意味がなくなってしまいますので気をつけましょう。また、食べながらのセリフ・口をふさがれてのセリフなども自分で対応しなければなりませんから、さまざまな場面に対応できる練習をしておきましょう。


    

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