声優とバイトの関係とは?
声優とバイトの関係とは?
声優を本職として生活できるのは、ほんの一握りです。今回は声優の方のバイトの実態について説明していきます。
声優がバイトをしている割合やその中身
現在、声優の仕事だけで生活していける人は全体の0.03%と言われています。1万人の声優がいたら、声優業を本職としているのは300人程度しかいないということです。
養成所へ100人入所したとしても、卒業後に声優業ができる人は約3割、そこから継続して仕事を続け、3年後も声優をしている人数は10人もいません。
さらに、声優の仕事だけで生計を立てられる人は滅多に現れません。大半の声優は、アルバイトで生計を立てている状況です。
なぜならば、養成所を卒業したとしても新人では月に1本仕事があるか無いかという現実があるからです。1本あたりのギャラも15,000円と相場が決まっているため、飛び級によるアップセルのようなことも難しいのです。それは知名度があり、レギュラーを持っているベテランでも変わりません。いつ番組が終了するかわからないし、次に仕事が入るかどうかも全くわからない不安定な世界だからです。
声優、声優を目指す人におすすめのバイトは
アルバイトで生計を立てながら、声優として勉強やレッスンを行い、オーディションを受ける日々が続きます。たまに声優の仕事が入れば、打ち合わせや台本の練習などでアルバイトを休まなければいかなくなるかもしれません。そのため、いつ休んでも大丈夫な仕事、もしくは登録制の日雇いの仕事なのような自由の効くアルバイトを探さなくてはなりません。
若手の声優のアルバイトとして多いのは、声優活動に支障のない深夜のコンビニや飲食店、コールセンターやレンタルショップなど体力勝負の仕事で、年配の声優になると自営で飲食店や商店を経営しながら、いつ声優の仕事に呼ばれても駆けつけられる体制を取れるようにしている方もいます。テレビに映る華やかなイメージとは違い、声優業界の現実は厳しいのです。アニメ声優の収入が1本15,000円〜とすると、週1回の放送では月に手取り50,000円程度の計算になります。
事務所に引かれる金額も考えると、声優だけの仕事では一般の平均年収を下回るかもしれません。そのため、人気声優でもアニメや吹き替えより相場の高いナレーターや、インターネットラジオ、ゲームの声優などの副業で稼ぐ人もいれば、タレント事務所・エキストラ事務所に登録したり、歌手・アイドル・作家・舞台俳優・モデルなどの声優活動に繋がる芸能関係の仕事を副業としている人も多くいます。