どうやって作られているの?アニメの作り方をチェック
どうやって作られているの?アニメの作り方をチェック
日本カルチャーのひとつにもなっているアニメ業界。毎週のようにアニメが放映されていますが、その裏には、アニメ制作者たちの絶え間ない努力が隠れています。まず、アニメの放映日時は定められていますから、日時までに作品を完成させている必要があるのです。そのため、スピーディーかつクオリティーの高い仕事が求められています。アニメは脚本家から演出、動画マンなどさまざまな役割を担ったグループで構成されるのが一般的。それぞれの職業が協力して、ひとつの作品へと仕上がっていきます。アニメ業界での就職を考えているのであれば、どのような流れでアニメが作られているのか、自分の目指す職業がどの位置にあるのかしっかり把握しておきましょう。
企画から絵コンテづくり
まず、アニメ作りはどのような作品をどのようなキャストの構成で行っていくかなど、スポンサーなどを含めた企画からはじまります。マネージメントなどアニメの大まかな流れを決めたりするのは、アニメプロデューサーの仕事です。
アニメの大まかな流れが決定したら、シナリオライターが脚本を作り、美術監督がシナリオをもとにアニメの世界観などをデザインしていきます。
アニメの世界観などが決まったら、次に絵コンテという作業です。絵コンテとはシナリオのところどころを抜粋し、イメージを画像として一覧にしたもの。アニメ監督や演出家などが絵コンテを行い、絵コンテをもとにしてアニメの細かな流れが作られていきます。
原画や動画の作成
いよいよアニメの本格的な制作段階。原画マンや動画マンが、アニメの一コマ一コマを作成していきます。アニメの原画はアニメの要所部分で、動画は原画と原画の間をつなぐイラスト部分。現在でも、原画や動画の多くは手書きで行われています。アニメのコマを描いていくわけですから、一定のクオリティーで大量の動画などを仕上げることが必要な作業です。
色付けや編集
次に、アニメ画像を色付けしたり編集を行ったりする作業。まずは、原画や動画などをパソコンに取り込んで、デジタルで色付けの作業を行っていきます。色指定と言われる職業の人が行う作業で、パソコンの画像ソフトの操作が必要な作業です。さらに、背景によってアニメ画像が肉付けされ、仕上げ段階へと移ります。
アニメで使われる画像や背景などの素材が揃ったら、つなぎ合わせていく作業です。編集によって、合成や特殊効果の付加、不要な部分の切り取りなど調節が行われ、映像が完成していきます。
声優によるアフレコ
アニメ動画が完成しただけでは、アニメの完成とは言えません。アニメ動画ができあがると、声優によって、アニメに声を吹き込むアフレコが行われます。キャラクターに命が宿る大切な瞬間です。さらに、アフレコの段階で、BGMや効果音などの制作も同時に行われます。
仕上げ作業
アフレコやBGMなど音の作業が完了したら、テレビでオンエアするための最終段階です。音声を映像に合わせて入れ込んでいき、監督などによって最終のチェックが行われていきます。