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所在地
東京都新宿区高田馬場4-4-2 ヒューマン教育センター第1ビル
アクセス
JR「高田馬場」駅 戸山口より徒歩1分
TEL
0120-89-1588

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ゲームカレッジブログ -東京校-

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【ゲーム】株式会社comcept稲船氏によるゲーム企画体験会レポート

  • ゲームカレッジ

みなさんこんにちは!!
ゲームカレッジです。


今回は先日開催されました「バイオハザード」「鬼武者」「ロストプラネット」「ロックマン」などをてがけた稲船敬二氏によるゲーム企画のセミナーをご紹介します。
稲船敬二氏はあのカプコンでデザイナーとして採用され、その後もプランナー、プロデューサーとマルチな才能を発揮し、2010年に独立。
株式会社comceptを設立。
そして稲船敬二氏を語る上で最も有名な発言があり、以前『カンブリヤ宮殿』に出演した際「どんな判断や?」「金、ドブに捨てる気か?」と発言したことがインターネット上で話題となり、「どん判金ドブ」と略されて流行しました。
この発言は、ネット流行語大賞2010にノミネートされました。
そんなレジェンドのお話ということもあって学生達は終始食らいつくようにお話しを聞いていました。



稲船1.jpg





ゲーム業界の歴史と現状


プレイステーションが発売された後からゲームクリエイターという言葉が生まれた。それまではゲームに関わっている人という扱いでちゃんとした仕事という概念はなかった。30年前稲船氏が働き始めた頃はゲーム会社で働くことは恥ずかしいことというのが世の中のイメージで、稲船敬二氏も初めはゲーム業界で働くことは恥ずかしかった。しかし昨今のゲーム業界はSONYというゲーム会社の出現により、ゲームクリエイターという言葉も生まれ、オシャレなイメージに変わったと稲船氏は語る。そして今世界中で日本のアニメが大流行し、OTAKUという言語が世界共通語で使われるほど日本のアニメ・ゲーム文化は浸透しており、今後どんどん成長していく分野だと稲船氏は語った。



稲船2.jpg



クリエイティブ課題
ここから実際にゲーム企画に携わる中でプランナーの仕事で実際現場でも行われている発想の方法を訓練できる講義が行われた。それは二つの概念を組み合わせて新しいキャラを生み出そうといったものである。例えば、ネコに自分の考えた要素をプラスして新たなキャラを生み出すというもので、ネコ×ロボット=ドラえもん、ネコ×妖怪=ジバニャンなどといったもので、生徒から特に印象に残ったものは、ネコ×ガムテープという案である。ガムテープの姿をしたネコが歩き回り、ゴミをくっつけながら歩いてたまにくっついて身動きが取れなくなるといったキャラクターである。一見想像もつかない組み合わせでも、かわいらしい姿が想像できそうな設定もあり、ほかにもネコ×消しゴムなど面白そうな案が次々と溢れ、最初の緊張した雰囲気からは想像できない盛り上がりをみせました。


次にシンデレラの絵を見て特徴的な必殺技を考えるといったものが行われ、例えばステージが夜12:00になると、本性を現し、ガラスの足が不気味な化け物の足に変わり、プレイヤーを踏み殺すといった案を一枚の絵から必殺技を考えるといったもので、生徒達の案は相手を惑わせ、近づかせて変貌して攻撃するといったものや、足で相手を囲んで逃げ場を失くしてなぶり殺すといった必殺技など想像を張り巡らせていた。

三つ目は稲船氏が考えたキャラクターを使ったゲームを考えるというものであり、一枚の犬のようなキャラクターから連想して一本のゲームを考えるという課題で生徒達は自分の持っているゲームの知識を思う存分に稲船氏にぶつけた。例えば、宇宙の中を探索してアイテムを入手しながら強くなっていくゲームでしたり、主人公のキャラの服が脱げなくなり、二人のキャラが肩車しながらステージを進めていき、物語の真相に迫っていくといった斬新なストーリーを考えた学生さんもいた。その案だけは稲船氏は称賛していた。

 

こういった課題を通して総括して稲船氏が発言した言葉の中で特に印象に残った言葉があった。


・ゲーム制作で一番大切なことは君たちに一番足りない積極性だ。かしこまってプロの真似事をしている企画はひどく滑稽でつまらない、みんなそれなりにできているが今の学生の段階で凝り固まったおりこうな企画では伸びはなく、それ以上成長しない。型にはまらないタブーに挑戦した企画をどんどんプレゼンテーションして欲しい。
大事なことはいかにユーザーの裏をかき、かつ王道のキャラはこうあるべきであるというギャップをみせていくかである。
企画を考える以上にプレゼンテーションはすごく大事で、物語の意図、自分の頭の中にある面白いと思っていることをどれだけ熱くプレゼンテーションできるかが大切である。


このように学生たちを一刀両断する厳しいお言葉をいただき、
その後稲船氏は少女を監禁し、育成するゲームや迫りくるゾンビを撃つゲームではなく、その恐怖から人間の内面にある本性から人間同士が殺しあうゲームなど、倫理的にダメだと思われているギリギリのラインを攻めた案が次々と出てきていた。
様々な課題や稲船氏の言葉をお聞きする経験もあり、学生たちにとってはとても刺激となったセミナーでした。

そしてこのセミナーの終了後には株式会社comceptのインターンシップ選考会も実施されました。
その後のインターン選考会ではなんと6名もの学生が選考合格いたしました!!
おめでとう!!



今回のセミナー参加者には非常に刺激的で貴重な体験になったと思います。
今後も体験授業やセミナーを多く予定しております。
今回ご参加できなかった方もぜひ1度ヒューマンアカデミー東京校にお越しください!!