Principal column校長コラム

横浜校・静岡校|瀬木 明校長

スマホ学習は効果的か?

 「スマホ学習は効果的か?」
私の結論は「YES」である。もちろん、優秀なソフトの開発が絶対条件である。また、学校における一斉指導にスマホ学習はそぐわない。そして、大学受験を念頭に置いた学習においてと限定させていただく。
私が県立高校の校長であった6年前、ある企業のスマホ学習アプリを導入しようとしたことがあった。国数英社理のすべての科目の予備校の人気講師の授業を見ることができ、その授業のテキストもオンラインで入手できるというものであった。購入希望者を学校で取りまとめるとその人数に応じて費用が安くなっていくというシステムであった。学校側でもどの生徒がどの授業の視聴をしたのかが分かるようになっていた。予備校に実際に通う十分の一以下の費用で予備校の授業が好きな時に自宅のパソコンやスマホで受けられる。それだけの本当に初期のアプリであったが、学校の授業に加え、これでしっかり勉強した生徒には予備校に通うのと同様の効果が上がった。
今はアプリも進歩してきて、小学生向けのひらがな、カタカナ、漢字や掛け算九九、簡単な計算をゲーム感覚で学習できるもの、中高生向けで最初にテストをアプリでやるとその結果から間違えた問題に対し最初に躓いた時点まで過去に遡って復習ができるアプリ等もあるらしい。もっと個人の学習ツールとしてソフトが進歩し、AIによる個別の学習プログラムが与えられるようなソフトが開発されるようになれば、デジタルネイティブ世代にとっては個人が学習のツールとして使用するのは学校に通うより自然で効果的であり、近い将来には学校にとって代わってしまうのではないかと考えている。
しかし、総合学園ヒューマンアカデミーの提供する教育は、このようなソフト、アプリによるスマホ学習にとってかわられることは絶対にないと確信している。ここには業界の現役プロによる学生一人一人の将来の夢の実現のための少人数の教育がある。少なくとも義務教育がAIによる個別学習に替わる未来があっても、AIによってたくさんの職業がなくなっても、人がしなければならない仕事が全くなくなることはない。したがって、本校は存在し、人がしなければならない仕事に就くための人対人の教育が続いていくだろう。

2年間の学びで大きく成長します。今こそ、自分の未来につなげられる選択をしてください。

横浜校・静岡校

瀬木 明 校長

神奈川県出身、東京教育大学理学部応用数理学科卒業後、神奈川県立高校に勤務。神奈川県立大楠高校校長として神奈川県初のクリエイティブスクールを立ち上 げる。その後、神奈川県立舞岡高等学校校長を歴任し、総合学園ヒューマンアカデミー横浜校、静岡校校長に就任。