Principal column校長コラム

新宿校|山上 隆男校長

ヒューマンアカデミーの生きる力教育

 5月から6月にかけてショッキングな殺傷事件が相次いで起きました。代表的なものは、登戸殺傷事件と元エリート官僚の息子刺殺事件です。どちらも大人の「ひきこもり」が関係し、「8050問題」の象徴的な出来事として報道されました。8050問題とは、「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えざるを得ないという問題です。ひきこもりという言葉が社会にではじめるようになった1980年代~90年代は若者の問題とされていましたが、約30年が経ち、当時の若者が40代~50代、その親が70代~80代となっているのです。こうした親子が社会的に孤立し、生活が立ち行かなくなる深刻なケースが目立ちはじめています。

 大人の引きこもりといっても、その背景には子ども時代の引きこもりを引きずっている事例が多く、そのきっかけになる主な要因は、いじめやDV、ネグレクト、親子関係、友人関係、社会不適応など様々ですが、大きくとらえれば親も含むストレス対応力の弱さ、コミュニケーション力などの社会性の欠如が大きく影響していると思われます。多くの人生の試練を乗り越えるには、これらの出来事に対処できる生きる力を身に着けさせることが重要です。つまり、生きる力とは読み・書き・ソロバンをはじめとする学力だけではなく、社会性や仕事力などの生きる術なのです。では、どこでその力を得るかといえば、家庭や学校が主たる場所といえますが、現代社会のような少子化・核家族化の時代にあっては、地域や行政との連携・支援もとても重要です。こうしたネットワークが充実し、生きる力教育がもっとしっかりしていれば今回のような痛ましい事件はなくなっていくはずです。

 学校教育では、知・徳・体にわたる「生きる力」に必要な資質・能力の育成が叫ばれていますが、私たちの総合学園ヒューマンアカデミーこそが、この生きる力教育にもっとも力を発揮していると自負しています。当校では、専門校としてこの「生きる力」を意識して、教育方針を「専門力+人間力のバランスの取れた感性豊かなパフォーマーを育成すること」としています。この教育を実践しているのが、現役のプロ講師であり、最新・最先端の専門的な知識や技能だけではなく、業界で生きていくために必要な様々なノウハウも伝授しています。いちど、この特色ある教育現場を見にきてください!!

カンパニースクールならではのきめ細かな対応で、専門力+人間力のバランスの取れた人材を育成していきます。

新宿校

山上 隆男 校長

日産自動車株式会社商品開発部門主管から同社お客様サービス本部技術主管を経て、東京都立つばさ総合高等学校初代校長、東京都教職員研修センター企画部教授、QCサークル関東支部・神奈川地区の幹事長等を務める。NPO法人日本共創カウンセリング協会を設立、現在は理事・事務局長を兼務。さらに、全国総合学科高等学校長協会顧問、QCサークル本部認定指導員・神奈川地区顧問でもある。