Principal column校長コラム

仙台校|菊地 惠一校長

総合学園ヒューマンアカデミー仙台校 入学式式辞

生きるものすべてに生命の息吹が漲る季節を迎えました。本日は時ならぬ雪と桜の歓迎を受けましたが、会場は喜びと希望が溢れ、晴れやかな希望で満たされております。今日のこの佳き日に 株式会社 旭プロダクション生産改善部部長兼制作管理部部長 行貞公博様をはじめ、ご来賓並びに保護者の皆様のご臨席のもと、ここに入学式を挙行できますことは、大きな喜びであり心から感謝申し上げます。

只今、入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そして、皆さんの代表からの「誓いの言葉」を力強く承りました。ここでは自分の能力を伸ばすために、自分を信じて、自分を磨いてください。皆さんの成長を大いに期待するとともに教職員一同、入学を心から歓迎いたします。また、これまで温かく支えてこられました保護者の皆様、ご入学誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。

さて、地域における教育環境も大きく変化しておりますが、本校はこのような社会情勢の中でも、全国19の拠点地に展開する学園グルーブの強みを生かし、全国規模での合宿やオーディション 並びに業界最先端で活躍する講師陣の指導と、個々に応じた個別指導による学習を展開してまいりました。人は未来の財産です。変化する社会や業界に対応できる人材の育成が未来を切り開く資源となります。私たちはそのことを肝に銘じ新しいシステムを取り入れながらも、難関である業界を目指す学生のための専門校として、本物を目指す教育に専念し、創立以来30有余年の歴史を刻み皆様の信頼を得てまいりました。また、学校法人佐藤学園ヒューマンキャンパス高等学校との教育提携により、将来を担う若者が自分の目標や夢に挑戦できるステージを設けることにも鋭意努めてまいりました。この高校部門は多様な学習のニーズに応えると共に、主体的に学びながら個性や能力を伸ばせる新しいタイプの学校として注目され、創設から6年目を迎えることになりました。専門学校と併修できることに多くの共感を得ると共に、社会情勢にも後押しされ順調に成長しております。更には専門学校としても通信高校としても、全国に類を見ない養護教諭を配置して、入学後の生活のケアやメンタル面での支援にも力を注ぎ、個人に寄り添う温かみのある学校を目指しております。これからも学生それぞれのライフステージに合わせた学習が選択できるよう配慮し、社会人として、業界人として活躍できるように確かな基礎能力の育成に努めてまいりたいと思っております。

ところで、5月には年号も変わり、令和となります。新しい時代においては社会環境も更に変化し、求められるものも多様化・高度化していくことになるでしょう。また、2007年以降に生まれた子供は、100歳以上生きる確率が50%以上になるともいわれています。デジタル化が進む社会で、これからの人生百年時代を豊かに生きるためにはどのような生き方が望ましいのでしょうか。入学に際しここで心がけてほしいことを二つほどお話しいたします。

先ず皆さんには「自己実現できる能力」を磨いてほしいと思います。それはつまり「自分の強み」を見つけることであり、今までの自分にとらわれないことが必要です。でも、既に見つけたと思う人は、自分が得意なことや、自分の良さを更に伸ばすことに力を注いでください。ここで一生懸命に学習に取り組むことによって、更に、磨きがかかると共に他にも自分で気付いていない良さが表れてくることがあります。そのような良さは、他人に評価される中で表れたり、見つかったりすることが多くあります。他人に評価されるには活躍する場面が必要になります。ここには全国的規模に至るまで、大小の展示会や発表会の場が多数設定されています。自分の強みを確かなものにするため、学習の成果を積極的に発信し、理論と実践を結びつけた日々の教育活動に意欲的に取り組んでほしいと思います。

加えてもう一つ、共に生きる力として「コミュニケーション力」を磨くことに力を入れてください。集団の中で、自分の役割を果たしながら、他人の声をしっかりと聴くことが基本です。お互いに自分の良さを認め合い、補い合って課題を解決していく中で、自分の価値が評価され、それを自覚することにより更なる成長へと結びつくのです。本校の学習スタイルは時代に沿ったものであり、協働し助け合い、そして課題を解決することを目指しています。私たちは、一人でできることには限界があります。ここでは新しい仲間と新しい自分づくりに意欲的に取り組んでほしいと思います。

皆さんは自分を更に高めることを目指して入学してきました。得意分野を確実なものにし、必要な知識や技能を学ぶと共に、併せて人としての生き方や考え方も学び、可能性豊かな人生を送くってほしいと願っております。ここでの学びが盤石であれば、どんなに時代が変化してもそれに対応できる力が養われます。私たち教職員は勿論のこと、総合学園ヒューマンアカデミー並びにヒューマンキャンパス高等学校は全国のネットワークを挙げて皆さんの悩みにも地道にサポートしてまいります。本校を信頼し自分の将来に向けて、歩みだしてください。自分が成長し社会の一員として行動することによって、本校の校訓『為世為人』も生きてくるようになるでしょう。期待しております。

保護者の皆様も温かく見守ってくださるとともに、本校の教育活動に対し、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

結びになりますが、ご来賓の皆様にはご多用のなか、ご臨席賜り厚く御礼を申し上げます。平素から本校の教育活動に格別のご理解とご支援を頂き感謝申し上げます。なお一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ式辞といたします。

人との距離が近い仙台校で、「為世為人」を実践できる完成度の高い人間を育成します。

仙台校

菊地 惠一 校長

元宮城県伊具高等学校長。保健体育教諭として約40年のキャリアを持ち、生徒指導やスポーツの普及振興にも携わってきた。柔道初段・剣道二段・バレーボール公認審判員の資格を持つ。