Principal column校長コラム

仙台校|菊地 惠一校長

「常識」とは・・・

 学内には「当たり前だよ」「それ常識」とか「そんなことは普通だよ」等の言葉が飛び交っています。これらの言葉の内容は子供の頃から家庭の生活や親の教えによって形成されてきたものが多くを占め、また、一般社会の中では多くの人が共通に持っている知識や文化、生活様式によって形成されてきたものです。

 私たちが考えている「常識や普通」等は、家庭はもとより地域差もあり、すべてが「真理」ではありませんし、自分が考えている「常識や普通」等の基準は誰もが同じではないということも事実です。極端ですが日々変化する社会では、昨日と今日の常識が同じとは限りませんし、自分の考えている常識が相手にとって非常識であることも珍しくはありません。「常識や普通」等の考え方は集団の中で生まれるものであり、多数派が占めればそれが判断基準にもなるものです。

 さて、そうすると、学校の中や社会の中で良き人間関係を創るためには、どんなことが必要になってくるのでしょうか。上記のように「常識や普通」等と思っていることには、個々に違いがあることを知り、それを理解したうえで新たな「常識」を創っていくことが大切になると思います。

 新学期が始まり三か月が過ぎました。新たな生活環境の中で、良き人間関係を築いて充実した学校生活を送ってほしいと願っています。私はいつの時代でも『思いやり』の気持ちが基本だと思いますが・・・。如何でしょうか。 

人との距離が近い仙台校で、「為世為人」を実践できる完成度の高い人間を育成します。

仙台校

菊地 惠一 校長

元宮城県伊具高等学校長。保健体育教諭として約40年のキャリアを持ち、生徒指導やスポーツの普及振興にも携わってきた。柔道初段・剣道二段・バレーボール公認審判員の資格を持つ。