Principal column校長コラム

札幌校|廣田 邦生校長

総合学園ヒューマンアカデミー札幌校 入学式式辞

厳しかった冬もようやく終わりを告げ、温かい日差しを感じる今日この頃、総合学園ヒューマンアカデミー札幌校、ヒューマンキャンパス高等学校に入学を許可された皆さん、入学おめでとうございます。

本日、ここに、多くのご来賓各位の方々をはじめ、北海道通信制高等学校連絡協議会会長・村田政孝様のご出席を賜り、職員、教員、及び多くの講師の先生方と共に入学をお祝い致します。また、ご来賓の皆様方におかれましては、業務多忙の、なにかとお忙しい中、ご臨席を賜りまして衷心よりお礼を申し上げる次第でございます。

保護者の皆様には、本日のご入学を迎えられ、心よりお慶び申し上げます。

さて、新入生の皆さん、入学おめでとう。入学にあたり、総合学園ヒューマンアカデミー札幌校とヒューマンキャンパス高等学校の全体像についてお話をいたします。

総合学園ヒューマンアカデミー札幌校は、ヒューマンアカデミー株式会社の教育事業として全国19校に及び専門的な教育を目指します。札幌校は、パフォーミングアーツカレッジ、ゲームカレッジ、マンガカレッジの三つから成っています。学生一人一人が成長を実感できる授業を通して、なりたい自分に必要な能力を身につけ、未来へと羽ばたいていける教育を目指し、「教育ルネッサンス」「国際人教育」「産官学協同」を建学の精神としています。

学園のカレッジについては、声優・俳優・タレント・芸能ビジネス専攻であるパフォーミングアーツカレッジは、専門的学習を中心に、中間発表や進級公演・卒業公演の4回から6回の舞台公演を中心に、授業で力を培い、プロダクションなどの業界に自分をアピールする力を身につけます。そして、全てのパフォーミングの学生が将来プロへの夢をつなぐ、全国90社を超えるプロダクションが開催する学内ドラフトオーディションへの合格を目指します。

ゲームカレッジでは、「人」と「未来」と「企業」をつなぐ人材を育成するため、個人制作、チーム制作を繰り返し、全国70社以上が集結し、優秀な学生をスカウトする灼熱の三日間全国ゲーム合宿を目指します。また、長期にわたる企業インターンシップに参加し、学生の7から8割が卒業後そのままその企業に就職するなどの特徴もあります。

マンガカレッジにおいては、夢が叶うまで勉強もデビューも個別でしっかりサポートし、自己確立を目指す個別指導を充実します。そして、全100社を超える企業が集結する全国マンガ合宿に参加し、持込作品の評価からの企業受け入れをめざします。これまで札幌校でも実力が認められ、マンガ家として「マーガレット」や「少年サンデー」、その他イラストレーターなどで活躍する卒業生が多くでています。

今述べた3つのカレッジからは、研究課程へ進むことができるなど、更に深く自分を高めるためのコースも用意されています。

次に、ヒューマンキャンパス高等学校ですが、沖縄県名護市に本校を持ち、北海道から沖縄まで四四校の学習センターを展開しています。その特色は「自分の好きなことにチャレンジできる専門チャレンジコース」「高校卒業と同時に職業プロを目指す専門コース」「自分のやりたいことを目指す通学コース」そして、「自分流のペースで学ぶ一般通信コース」の四つの学習体系から成り立っています。内容は、レポート提出と登校学習、さらに体験学習を中心とした各種のスクーリングなど、ヒューマンキャンパス高等学校ならではのサポートシステムをとっています。また、将来の夢に向かうための、カレッジと高校の両方が学習できるダブルスクールも大きな特色となっています。

これら、総合学園ヒューマンアカデミー、ヒューマンキャンパス高等学校の教育は、カレッジ・高校だけに留まらず、大学・短大にも連携しており、社会が求める技術力と高い専門的知識を身につけることができる道も用意されています。そのために、学園・高校の教職員、講師の先生方が全員、全力で皆さんを応援致します。

時代が平成から令和に代わる今、社会は、ますますグローバル化や情報化が進展し、いろいろなものが速いスピードで相互に影響し合い、一つの出来事が広範囲に複雑に伝わり、先を見通すことがますます難しくなってきます。さらに技術革新の影響により、将来、今は存在していない職業が業務化され、今後10年から20年の間で半数近くの仕事が自動化されるといわれています。また、2045年をめどに、人工知能が人類を超える時代が来ると言われています。

このような社会に皆さんは生きていかなくてはなりません。そのためにも、しっかりと専門的知識・技術、学習力を身に付け、社会で活躍できる資質・能力を持つことが大切であります。しかし、学びの成果というものは、明日・明後日すぐに現れてくるものではありません。着実に一歩ずつ進んでいけば、卒業時には間違いなく今の自分とは違った、自信にあふれた自分がいることになるはずです。総合学園ヒューマンアカデミー、ヒューマンキャンパス高校での学習は、きっと皆さんに「生きる力」を与えてくれるでしょう。

さて、話は変わりますが、昨年も私たちの生活において、自然災害が甚大な被害をもたらしました。強靭な台風、猛暑、大雨、大雪、地震発生など大変でした。特に私たちの記憶に新しい北海道胆振東部地震は、最大震度7という道内初の観測となり多くの被害が発生しました。そして、道内全域の電力が止まるという史上初めての「ブラックアウト」を経験しました。これからも特に北海道は地震による、重大災害が発生する可能性があるため気をつけなければなりません。皆さん、今年も自然災害は、様々な形で猛威をふるってくるかもしれません。災害はいつやってくるのか分りません。普段からの準備と心づもりが大切であります。

2020年は日本でのオリンピック開催の年です。皆さんと同じくらいの年代で、多くの若いアスリートの人たちが目標に向かって努力しています。是非頑張ってもらいたいと考えています。入学した皆さんも、一人一人が大きな可能性を持っています。自分を信じ今を大切に、力強く前へ進んでください。

さあ、入学生のみなさん、いまここにいる幸せを大切に、未来を切り開くのは自分自身の努力であることを心に銘じ、それぞれの進路に向かって夢を達成するためにしっかりと勉強して学びつづけ、未来に向かう人生の基盤づくりに努力してください。以上が私からお話しすることです。頑張って下さい。

保護者の皆様、本日はお子様のご入学、あらためましておめでとうございます。総合学園ヒューマンアカデミー札幌校・ヒューマンキャンパス高等学校に入学する立派に成長された姿を見て、お慶びはいかばかりかとご拝察申し上げます。しかし、これからは、より専門的な学習になったり、友人が変わったり、また、通学範囲が広くなると、生活状態が見えにくくなったりします。それ故に、保護者としての指導の責任という自覚のもとに、親子間の対話や家族のふれあいを大切に、ご子息が有意義な学園・高校生活を送ることがでいますよう、ご家庭に於いても特段のご指導とご協力をお願いする次第でございます。

最後になりましたが、本日、お忙しいところご臨席を賜りましたご来賓の皆様、そして保護者の皆様方には、今後とも、総合学園ヒューマンアカデミー札幌校並びにヒューマンキャンパス高等学校に、より一層の、ご協力とご鞭撻をお願い申し上げます。

それでは皆さんが充実した、学園・高校生活を送れることを祈念して、私からの式辞と致します。

一人ひとりが自信を持って、目指す専門分野で活躍できるよう、全力で指導していきます。

札幌校

廣田 邦生 校長

北海道歌志内高等学校校長、北海道北広島西高等学校校長、 全国普通科高等学校長協会理事、北海道高等学校長協会普通部会副部会長、 北海道高等学校校長・教頭体育会事務局長などを歴任。