Principal column校長コラム

札幌校|廣田 邦生校長

東京五輪で高まるキャリア教育への関心

 いよいよ2020年8月、日本国民が念願にしていた東京オリンピックが開催される。それに伴い、日本のグローバル教育への関心はますます高まっている。文部科学省では、これまでの教育の在り方に加え、オリパラ教育を通じて目指すべき将来像について、次のように提唱しキャリア教育の推進を進めている。

【期待される社会像】
・健康長寿社会、思いやりや正義感に富んだ社会、グローバルな共生社会の推進
・生涯を通じたスポーツへの参画(「する」、「見る」、「支える」、「調べる」、「作る」)の定着・拡大
・障害者スポーツを含むスポーツに対する国民の関心の向上
・国際的な視野を持って世界の平和に向けて活躍できる人材の育成
・これからの社会に求められる資質・能力等の育成        
これらのことから、オリンピック・パラリンピックを契機に(通じて)学ぶ内容として
・スポーツの価値(チャレンジ精神、努力、フェアプレー精神、自己実現等)
・スポーツを通じたルール作り、アスリートの生き方や努力の学び
・スポーツや健康管理に対する意欲・関心の向上
・異文化理解、国際理解(参加国・地域の文化・言語、日本文化との違い)
・我が国・地域の伝統やアイデンティティー、それぞれの地域における課題
・環境問題への関心
また、これからの社会に求められる資質・能力等の育成として
・社会の急激な変化に対応する力
・社会の課題を解決する力
・他者と協働しつつ主体的に取り組む態度
・多様性の尊重(人間としての共通性、他者への共感、おもいやり等)
・公徳心の向上(マナー、フェアプレー精神、ボランティア精神、おもてなし
精神等)
などを学ぶ。

 このように文部科学省では、オリンピック・パラリンピックを学ぶ、オリンピック・パラリンピックを契機に学ぶ、オリンピック・パラリンピックを通じて学ぶというそれぞれの視点を踏まえて、教育内容を整理していくことが必要であると述べている。
オリンピック・パラリンピックは、日本社会と青少年の教育にキャリア教育としての大きな効果をもたらしてくれるのではないだろうか。

一人ひとりが自信を持って、目指す専門分野で活躍できるよう、全力で指導していきます。

札幌校

廣田 邦生 校長

北海道歌志内高等学校校長、北海道北広島西高等学校校長、 全国普通科高等学校長協会理事、北海道高等学校長協会普通部会副部会長、 北海道高等学校校長・教頭体育会事務局長などを歴任。