Principal column校長コラム

大阪校・京都校|宮村 誠一校長

これからの日本社会で本当に必要なこととは

 はじめに、今までの成績評価は偏差値で表されていることがほとんどであり「偏差値」とはどの様な事がらか、「相対偏差値」の略であり、テストの平均点や受験者全体の得点分布が大きく関係しています。基本的に、テストを受けた集団の中で自分がどれくらいの位置にいるかを表す数値です。平均点よりも高い得点なら偏差値は50よりも大きく、低い得点なら偏差値は50よりも小さくなります。しかし、テストを受けたグループ全体の点数のばらつきによっても偏差値は変わるものなのです。単に得点や順位の比較だけでなく、平均点の異なるテスト間の成績を比べることができるのも、偏差値ならではの特長です。
 今までは、暗記力が良い悪いなどの結果での成績評価ではないでしょうか。
そこで、これまでの教育の流れをお話しします。先生からの一方通行の授業が多く暗記する能力によって成績が良い悪いとされる授業内容から、先生と生徒のやり取りがある相互授業になり、そして、現在主流の自分自身で課題を見つけ解決する力、すなわち社会生活で自立できる力「生きる力」を重視した授業内容が継続されており、日本の教育は勤勉で真面目で能力が高く良い教育とされています。しかし、国内だけではなくグローバル社会の中で日本人は勤勉で真面目であるが、リーダーとなる人材教育がなされていない、例えば、今まで1+1=2であると教育され暗記して自分のものにしてきたが、自分自身で課題を見つけ解答する中で答えは、3もある4もあることを理解して他の人に説明する力、また、納得させる力、すなわちプレゼンテーション能力によって先頭に立ち引っ張っていく力、もちろん、他人の痛みがわかる人格形成の上に立つリーダーとなりうる人材育成こそがこれからの教育の方向性ではないでしょうか。

個性豊かな専門教育と、社会でのルールに適応できる人材育成を心がけています。

大阪校・京都校

宮村 誠一 校長

なみはやドーム( 大阪府立門真スポーツセンター)業務課長、大阪府立堺上高等学校、佐野高等学校校長、大阪府教育委員会事務局教職員室参事、校長会常任理事などを務め、現在は、大阪府立障がい者交流促進センター参事、大学講師も務める。