Principal column校長コラム

広島校|松尾 茂校長

総合学園ヒューマンアカデミー広島校入学式 式辞

年号が平成より令和(れいわ)に改元される記念すべき年に,また桜の花が咲き誇る春爛漫の本日,多くのご来賓,保護者の皆様のご臨席を賜り,平成31年度総合学園ヒューマンアカデミー広島校並びに学校法人佐藤学園ヒューマンキャンパス高等学校広島第二学習センターの入学式を挙行できますことは,新入生はもとより,私たち教職員にとりましても誠に大きな喜びであります。ご臨席いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。

ただいま入学を許可しました136名の皆さん,入学おめでとうございます。皆さんは目標とする業界で夢を掴み,才能を開花させるために本校に入学されました。

総合学園ヒューマンアカデミーは,建学の精神として,①新しい時代の教育の可能性を追求する教育ルネッサンス,②世界でグローバルに活躍する人材を育てる国際人教育,③産学官の連携を重視した実践教育を進める産学官協同,の三本を掲げ,開校以来,常に業界の最先端を意識した教育を実施しながら,「なりたい自分,自分だけのブランドを発見し,最適な自分を見つけていく」ために必要なスキルやマインドをしっかりと身につけられる学校を目指しております。これまでに3万4千名を超える卒業生を輩出し,卒業生は国内外の業界の第一線で実力を発揮し活躍しています。チャイルドケアカレッジにおきましては,今年度から新たに広島県知事により指定保育士養成施設として指定されて運営することになりましたので,二年間の学習で保育士資格を取得できることとなりました。

ヒューマンキャンパス高等学校は,沖縄県名護市に本校がある単位制で広域通信制普通科の高校で,全国で約3500名の生徒が学んでおり,生徒の夢実現に向け,「豊かな人間性」と「将来につながる専門性」を身に付けるための教育活動に教職員一丸となって取り組んでいます。広島第二学習センターは,専門チャレンジコースと専門コースの生徒を対象にしており,個性あふれる先生が,生徒一人一人の学習状況,興味関心や進路希望に応じて,きめ細やかなサポートを行っております。キャンパス高校はヒューマンアカデミーと連携して専門分野の学習を行うことができるという特色があり,学年が進むにつれてより深く専門的に学ぶことで,資格取得やプロフェッショナルへの道を目指すことができます。広島第二学習センターでは,この制度を活かして,大手化粧品会社に就職し美容部員として即戦力で活躍したり,高校在学中に漫画家としてデビューしたりするなど,専門的に学んだ事を活かして就職あるいは専門学校,大学に進学する生徒が多くなっています。

さて,5月からの新元号「令和」がよい時代と言われるためには,これから令和を生きる私たちの努力と行動が大切です。新しい時代を逞しく生きていくために,新入生には次のことに留意していただきたいと思います。

一つ目は,「専門性を高め,社会に貢献してほしい」ということです。
本校の学生綱領に「為世為人」という言葉があります。この言葉には,「世の為・人の為に,社会に出た後,身に付けたスキルや能力を生かして社会に貢献してほしい」という思いが込められています。この春,本校を卒業したある卒業生と面談しました。その一部を紹介します。「学校の授業や実習は大変に中身が濃く,自分が納得できるまでがむしゃらに練習してきました,失敗した時は自分の力がないからだと思い,とにかく必死で取り組み,卒業するころに,やっと少し自信を持つことができるようになりました。」と語っていました。皆さんには,専門力をしっかり身に付け,人間力を鍛え,グローバルに物事を考えることのできる人間になるために日々精進していただきたいと思います。

二つ目は,「誠実さと素直さ・謙虚さを持ち続けてほしい。」ということです。
現代のように複雑な社会において,広く求められているのが誠実な生き方です。誠実とは,真心をもって人や物事に対応する,人を欺かない,人を裏切らないことです。誠実さと素直さ・謙虚さで対応している人を裏切る人はいないと思います。
また,ルールやマナーなどの約束事を守ることは,安全・安心な学園生活を維持するためには欠かせません。元気の良い挨拶をする,時間を守る,周りに迷惑をかけないなど良い生活習慣を確立させてください。さらに他人を思いやり,物事を常に前向きにプラス思考で見るように心がけてください。

最後になりましたが,保護者の皆様,本日は誠におめでとうございます。私たち教職員は,新入生の夢の実現に向けて精一杯努力する所存ですので,本校の教育方針へのご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げ,式辞といたします。

2年間は遥かに短い。一日一日を大切に、失敗を恐れず、がむしゃらに頑張ってください。

広島校

松尾 茂 校長

広島県立高等学校教諭から同県教育委員会事務局指導課指導主事、広島県立広島国泰寺高等学校教頭、安古市高等学校教頭を経て、西高等学校校長、高陽高等学校校長を歴任。現在に至る。