Principal column校長コラム

広島校|松尾 茂校長

カンパニースクールの特色を生かす教育

 高等学校を訪問時,進路指導担当者には,ヒューマンアカデミーが学校法人の専門学校ではなく,株式会社が設立・運営する教育機関であるカンパニースクールであると説明しています。カンパニースクールが強みとする「業界の変化に素早く対応できる」,「現役プロの講師陣による指導」,「業界との強い連携と業界最先端の教育の実施」,「プロが働く職場での体験プログラム」,「長期インターンシップ実施」に加えて,就職や資格取得の状況,学園生活の満足度などを紹介して,本学園と専門学校との違いを理解していただくともに,本学園が,日々変化する業界に対応してチェンジしながら,常に業界の最先端教育を提供していることを理解していただいております。今回はカンパニースクールの特色を生かした広島校の事例をいくつか紹介します。

広島校の各カレッジ(学科)では,業界に精通した現役プロの講師による指導を行っており,「企業連携プロジェクト(企業課題)」に積極的に参加しています。パフォーミングアーツカレッジでは,店舗アナウンス,映画・CM・テレビ出演等,マンガカレッジでは,企業との連携で行われる出張持ち込み会やキャラクターデザイン制作,広島県警の依頼によるポスターデザイン等があります。

プロが働く現場での「体験実習・インターンシップ」では,スポーツカレッジはプロサッカーチーム「サンフレッチェ広島」実習,ヘアメイクカレッジは化粧品会社実習等があり,長期インターンシップでは,ゲームカレッジのゲーム制作会社での実践体験プログラム等があります。これらのプログラムに参加してより高度な知識や技能の習得を図るとともに,実習評価をしていただき,その場で就職内定を頂くことが多いようです。

またチャイルドケアカレッジ子ども保育専攻は,今年度から広島県知事により指定保育士認定施設として認定され,保育士の育成に特化して運営しています。登校は週3日とし,毎日の登校が難しい学生にも学習しやすい授業プログラム,時間割を設定しています。高校新卒者だけでなく社会人経験者や子育てが一段落の方も在籍しており,学生の年齢が幅広いことも本校の大きな特徴です。さまざまな経験を積んできた社会人学生との交流も盛んです。また,現在働いている仕事に従事したままで入学ができ,保育現場で保育士さんのサポートをする保育援助の仕事をしながら学ぶこともできます。

そしてカンパニースクールの強みを活かしたイベントも開催しています。
例えばゲームカレッジでは,学生が主体となり実施している「ぶち!! ひろしまゲームスタジアム」です。これは日本のトップゲーム開発企業を招き,県内の大学,専門学校,高校の学生・生徒が参加しているイベントで、企業との連携しながら開催しています。
また,以前の「校長コラム」でご紹介しました日本ゲーム大賞2019入賞のチームリーダーはゲーム業界に就職内定しました。本学園と通信制高校との学習を両立できたからこその成果です。

カンパニースクールの強みは,本学園の高い就職率にも表れております。これも社会・企業のニーズに素早く対応できる柔軟な教育システムを構築し,多くの企業からも信頼され,強い関係が築かれているからだと考えています。

2年間は遥かに短い。一日一日を大切に、失敗を恐れず、がむしゃらに頑張ってください。

広島校

松尾 茂 校長

広島県立高等学校教諭から同県教育委員会事務局指導課指導主事、広島県立広島国泰寺高等学校教頭、安古市高等学校教頭を経て、西高等学校校長、高陽高等学校校長を歴任。現在に至る。