Principal column校長コラム

広島校|松尾 茂校長

「その子にしかない個性」を引き出す学校に

 総合学園ヒューマンアカデミーは、全国統一カリキュラムを編成しており、どの校舎に所属しても均一の授業が展開されています。さらに各校舎では学生の能力に応じて個別指導を行ったり、研究生によるティーチング・アシスタントの教育サポートスタッフが習熟度の異なる学生に直接指導したりするなど授業支援も行っています。また授業は少人数制を採用し、理解の進んだ学生が他の学生に教えるなど教室は温かい雰囲気に包まれており、様々なアプローチで一人一人の実力の引き上げを図っています。

 ヒューマンアカデミーでは、教育連携校のヒューマンキャンパス高等学校に通いながら、より専門性の高いスキルを身に付けるために当校にも在籍し、両校で併修する学生が近年増加しています。
 例えば、今月9月、日本ゲーム大賞2019(主催:一般社団法人コンピュータえンターテインメント協会 、後援:経済産業省)が開催され、アマチュア部門で広島校のチームが佳作に入賞しました。学校創立以来、初の快挙です。チームリーダーの学生は、ヒューマンアカデミー・
ゲームカレッジ ゲームプランナー専攻の2年生であると同時にヒューマンキャンパス高等学校の3年生です。

 彼は、小学校時代から算数の問題を独自のやり方で解いたり新しい方法を考えたりすることが好きで、病気のために殆ど登校できなかった中学校時代に、ゲームのしくみに関心を持ち、自分の個性を生かして将来はゲーム業界で活躍することを目標に、ゲームの勉強ができるヒューマンキャンパス高等学校、そしてヒューマンアカデミーへの進学を決めたそうです。
 ゲームの基礎理論を学びながらグループによるゲーム制作を行い、その成果を、全国のゲームカレッジの学生が一堂に会しゲーム企業とマッチングを行う業界就職博『ゲーム合宿』にて企業担当者を前にプレゼンしたり、全国の仲間と交流を深めたりして実力を付けてきたのです。

 他にも広島校ではここ数年間に、ヘアメイクカレッジで学ぶヒューマンキャンパス高等学校の学生が全日本ヘアメイク選手権大会において入賞し、憧れの化粧品会社に入社をしたり、マンガカレッジで学ぶヒューマンキャンパス高等学校の学生が3年生在学中に漫画家としてデビューしたりするなど、子供の頃から抱き続けていた夢を実現している学生が多くいます。

 近年、スポーツや文化の特定分野で卓越した能力を持ち、専門的な事項について強い意欲や関心を持つ高校生等が、高等教育機関や企業側の提供する多彩かつ多様な教育に触れる機会を見かけるようになってきました。
 ヒューマンアカデミーも、同じ夢や目標を持つ仲間がそばにいて、互いに切磋琢磨することで個性を磨き、才能を十分に伸長させることのできる教育機関であると思っています。

2年間は遥かに短い。一日一日を大切に、失敗を恐れず、がむしゃらに頑張ってください。

広島校

松尾 茂 校長

広島県立高等学校教諭から同県教育委員会事務局指導課指導主事、広島県立広島国泰寺高等学校教頭、安古市高等学校教頭を経て、西高等学校校長、高陽高等学校校長を歴任。現在に至る。