Principal column校長コラム

広島校|松尾 茂校長

産学官協同で夢の実現をサポート

 現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」では,主人公の女性が漫画映画を作るという夢をかなえるために,日々,練習,努力を積み重ねて,自分の夢を実現していく姿を描いています。当学園スタッフ,講師も学生一人一人の将来の夢の実現に向けての挑戦を支えていくことが使命であると考えております。夢の実現をサポートするために,最前線の企業,団体と密接に連携し,産学官協同による超実践教育を実現して,能力の育成を行っています。

 今年前半に参加したイベントを幾つかを挙げてみます。

 3月には,広島の歴史にスポットを当て,幕末期における広島藩の活躍を紹介したイベント「幕末彼氏伝」が広島市の主催で開催されました。文化庁や広島県の数多くの団体などが後援となり開催したもので,当学園ではマンガカレッジ,パフォーミングアーツカレッジが協力しました。マンガカレッジでは,広島藩の活躍を描いた小説「広島藩の志士」の名場面を漫画化して難しい話を分かりやすく伝わるように表現し,パフォーミングアーツカレッジでは,演者として漫画に声を吹き込み映像化して,殺陣やアクションなどで会場を盛り上げてくれました。現在,クラウドファンディングを通じ,小説「広島藩の志士」の全編漫画化を進行しており,行政や企業を巻き込んだプロジェクトを学生・卒業生が主体となり進めています。また4月には,広島市で開催された国際的なサブカルチャーイベント「ポップカルチャーひろしま」に協力し,学生がステージ発表を行い,卒業生が司会を務める等,活躍の場を広め,また運営面にも携わる事で社会性を身につけています。さらに5月に行われたフラワーフェスティバルでは,ヘアメイクカレッジがメイク・ヘアアレンジ・ネイルブースを出展し,一般来場者の方に美容系サービスを行うことで接客の難しさを学び,実践を通じて自分たちの技術向上させております。

 これらの取り組みを各カレッジが行い,そして総合学園としてカレッジ間の連携をすることで相乗効果を出しています。様々な取り組みを学生のうちから行い,プロの技術を身につけることで,今年は高校生でありながら専門授業を併修し,連載漫画家としてデビューする学生もおりました。また夢を追う卒業生も継続してサポートし続けることで,卒業してからデビューが決まっていく卒業生も増えてきています。

 「夢を追うことは難しい,けれど,努力を続けることで夢を実現することが出来る。」

 当学園では企業や行政等との連携を強めながら,社会に貢献できる人材育成をこれからも続けていきたいと考えております。

2年間は遥かに短い。一日一日を大切に、失敗を恐れず、がむしゃらに頑張ってください。

広島校

松尾 茂 校長

広島県立高等学校教諭から同県教育委員会事務局指導課指導主事、広島県立広島国泰寺高等学校教頭、安古市高等学校教頭を経て、西高等学校校長、高陽高等学校校長を歴任。現在に至る。