漫画初心者の頃はとにかく画力をどんどんアップさせたいですよね。基礎を学ぶためには、いろいろな方法がありますが、好きな漫画家の作品を模写するのがとても有効です。
模写の仕方は簡単!
まずは模写したい漫画とノートなどの紙、消せないペンを用意します。なぜ消せないペンを用意するかというと、漫画がどう描かれているかを考えながら一気に描き上げるようにするため。間違えた箇所を消しながら模写をしてしまうと、作品をモノマネするようになり、画力を上げる練習にならないからです。プロの漫画をどんどん分解することこそが、画力アップにつながります。できれば、作風が似てしまわないように漫画家は2名以上にしておくとよいでしょう。模写する枚数としては、1作家200Pくらいまではやってみましょう。
模写で気をつけるべきは「コピー」を目指さないこと
消せないペンを使ったり、模写する作品の漫画家を複数にしたりするなどの理由は、作品のコピーにしないためです。模写の目的は、あくまでプロの漫画を学んで画力を上げること。そして練習すればしただけ、上達につながる量的な練習です。オリジナル作品はアイデアが出ないと描けませんが、模写であれば、どんどん手を動かして練習することができます。読者を惹きつける絵柄とはどんなものか、それはなぜ惹きつけるのか。考えながら模写すると、自分の作品にも取り入れられるヒントが見つかるはずです。模写は黙々と漫画を写すだけで、単調な作業に見えますが、好きな漫画家の作品であれば、モチベーションも保てるのではないでしょうか。
模写を通して作品全体を研究する
模写は画力だけを学ぶのではありません。参考にする漫画は、すでに商品として読者の手に取られている完成品です。そこでプロのストーリー構成やコマ割りなども学び取るようにしましょう。模写を通して作品全体を研究してみると、読者の心をつかむポイントが見えてくるはずです。模写を通して気づきがあったら、ぜひその都度メモを残すようにします。どんなことに気付いたのかを記録しておくと、のちのち自分の作品を作るときにテーマをどんなふうに処理するか、方向性を決める役に立ちます。
とにかく行動あるのみ
いろいろなことを考えながら模写するのは、最初は難しく感じると思います。うまくいかずページ数も進まないかもしれません。しかし模写は「数」が大事です。手を動かすことに慣れることから始めて、そのうちに、ファンを惹きつける絵やコマ割りやストーリー構成など気づくことが出てくるはず。まずは行動です。早速模写する作品を選ぶことから始めてみましょう。
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