現役プロ講師が熱い!

望月 菓子先生(広島校)

■影響を受けたマンガはなんでしたか?

いろんな作品を読んでいるのでアレなんでけど、一番最初に衝撃を受けたのは、手塚治虫先生の『火の鳥』※です。
叔母が買っていた古い晒紙(さらしかみ)に刷ってあるマンガなんですけど、それがずっと叔母の勉強部屋においてあって、それをよく読んだりしていました。

ストーリーは、事故に合った少年が、周りの人が紙くずに見える脳の病気になってしまい、自分の親や恋人も皆、紙くずに見えてしまって、パニックになって逃げる。そんな中でも、独りだけ美しく見える人を見つけて、やっと人に会えた!と思ったら、その人はアンドロイドだった...という、衝撃的なストーリーなんです。

こんな発想ができるなんて、すごい!!!自分もこんな発想力を身に付けられるようになりたいと思い、よくドラマや映画を見たり、小さい時からスケッチブックに落書きを描いていました。

■職業としてマンガ家を意識したときはいつ?

22歳の就職をした時です。普通にOLをやっていた時に、好きなことをして生活できたらいいのに...と思いました。学生の時は将来のことは何も考えていなくて、とりあえず、就職しようとしか考えていなかったですね。

■マンガ家になるためにどんなことをしてきましたか?

OLは2年しかやっていないのですが...。マンガ家になろうと思った頃に、ちょうど姉の友人のマンガ家さんがアシスタントを探していたので、いきなりですがアシスタントからスタートしました。

■オススメの作品(マンガ・アニメ)/その理由は?

自分が描くようになったら、あまり他の作品を読まなくなったのですが、最近、生田斗真さん主演の映画で、清水玲子先生の『秘密 THE TOP SECRET』※が映画化されたんですけど、それがすごく面白くて、いろいろ考えさせられるストーリーなんです。

未来の話で、犯罪で亡くなった人の脳を取り出して、脳の中のデータに、犯人の姿を見ているんじゃないかとか、大事な音声が残っているんじゃないかとか、一応刑事物の話なんですけど、真実を暴くことと、プライバシーの保護が題材で、知らなくてもいいことを知ってしまったり、その人の秘密が暴かれたりすることについて、すごく考えさせられる話なんです。

■学生とのエピソードを教えてください。

一つに絞るのは難しいのですが、卒業した学生が遊びに来てくれるんです。その時にまだマンガを描いていたり、賞を獲った話を聞くと、卒業してもまだ頑張っているんだなというのがわかってとても嬉しくなります。

授業で教えてきた学生が卒業し、卒業後に来校して近況を教えてくれるのは先生冥利につきますね。

■教育ポリシー(こだわり/学生にこれだけは伝えたいなど)は?

学生の描きたくない方向に持って行かないこと。学生の作品や世界観をくずさないように気を付けています。

学生によっては、沢山悪いところを指摘してほしい人と、自分の好きに描いていておかしくなったら教えてほしいという人がいて、沢山注意をするから下手だとかいうことではなくて、その人の性格によって指導方法は変えようと思っているので、それがちゃんと伝わる指導を心がけています。

■マンガ家・イラストレーターの楽しさ/面白さは?

マンガ家とイラストレーターでは全く異なって、時々イラストの仕事もするんですけど、基本的にはイラストレーターということではないので、ちょっと全然違う職種かなと思うところはあります。
マンガ家はいろんな人が読んでくれて感想とか言ってくれたりとか、以前にサイン会をやった時に、直接ファンの人達と触れ合えるというか、「あれはこれからどうなっていくんですか?」などの意見をもらえたり、お話できたりするのが楽しいところだと思います。
イラストレーターは、自分が一枚の画だけで全てを伝えないといけない。ヒューマンアカデミーにはイラストレーターの先生もいらっしゃいますけど、イラストレーターは、大変だな、難しいなと思っています。

■直接ファンの方と交流を持つことはよくあるんですか?

先日のサイン会が初めてです。最近だとtwitterとかで感想とかを言ってくださる方もいるんですが、実際に直接会うというのは今回が初めてで、とても貴重な体験でした。

■ネットで書かれたりすることはやはり気になりますか?

ネットで描かれていることは基本的に気にはしないのですが、人気作品の方が文句を言われたり、書かれたりすることが多いじゃないですか、私が今連載しているWEBマンガは一番最後のページにコメント欄があって、好きにコメントが書けるんですけど、そこで割とネガティブな発言をする人もいるんですけど、そういう時は閲覧数も増えているので、沢山の人が読んで、沢山の人が書いているからこそ、こういう発言が出てくるんだ。ということを編集部の方にもいつも言われているので、楽しい部分だけ気にかけようかなと思っています(笑)。

最後に、ヒューマンアカデミーに入学を考える高校生へメッセージを!

マンガっていうのは、何歳で始めても遅いってことは特にないので、何歳になっても描けるものなんですけど、私が実際に描いてて5年くらい経って、こうした方が良かったんだ!と気づいたことを、専門校では入学してはじめの半年くらいまでの間に教えてもらえるので、そういう意味では、基礎の部分をちゃんと短い期間で知れるかなと思うので、自分で独りで描けると言う人もいると思うんですけど、やっぱり教えてもらった方が効率がいいと思うので、入学をお勧めします。(笑)。

学生から見た望月先生!

■望月先生ってどんな先生?

第一印象で、もうとにかく優しくて美人な先生だなと思いました。でも、ちゃんと言ってくれるところは言ってくれるし。1年生の時から望月先生の授業は受けていますが、きちんと的確に指導してくださるので助かっています。意外とおっちょこちょいなところも好き。先生のコワいところは特にないですが、もしかしたら、記憶の奥底にはあるかもしれないです(笑)。

■望月先生の面倒見の良さはどこ?

ちゃんと一人ひとりにしっかりと時間をかけて、その人に合った内容で指導しているので、とても熱心な先生だなと実感します。(笑)。

基本的にはフレンドリーに接してくれるので、"先生"という感じはあまりしないです。どちらかというと友達感覚というか、対等な立場で、「この作品どうですか」と相談しやすいです。(笑)。

■望月先生との思い出のエピソードは?

つい最近なんですが、私が作品を賞に送ろうとしたその日に、他の担任の先生にいろいろと注意をされたんですが、そのことについて、望月先生が気にかけてくれているというのを他の友達に聞いて、私は全然気にしていなかったのに、望月先生はちゃんと見ていてくれたんだなぁとその優しさに感激しました。(笑)。

■高校の先生とヒューマンアカデミーの先生の違いは?

ヒューマンアカデミーの先生は専門的な目で、高校の美術の先生とは全然違うので、マンガ作品などは専門的な知識で指導してもらったほうが格段に自分の作品を直しやすいです。(笑)。

■望月先生にお願いしたいことや伝えたいことは?

このままいつも通りの指導をしてくれたら大丈夫です(笑)。
今後は、いかに効率よく描けるか、作業ができるかを教えてもらいたいです。(笑)。

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