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カレッジアドバイザー 朴 璐美さん就任

〝自分たちの表現〞ができる役者に、
これからの時代を牽引してほしいです。

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パフォーミングアーツカレッジ アドバイザー
朴 璐美さん

『鋼の錬金術師』エドワード・エルリック役/『進撃の巨人』ハンジ・ゾエ役はじめ多くのアニメ、映画『アリス・
イン・ワンダーランド』赤の女王役/海外ドラマ『ドクター・フー シーズン11』ドクター役の吹き替えなど、
出演作多数。ナレーションや舞台でも活躍の場を広げ、2019年は『レ・ミゼラブル』(帝国劇場ほか)マダム・
テナルディエ役でミュージカル初出演。




̶ ̶表現者として長年ご活躍されている朴さんに、アドバイザーとして全国の校舎を見
ていただいています。

まず、現在の声優・俳優業界の課題点をお伺いできますか?

: 2つあります。まず、情報過多であること。今の若い人たちは本当に大変だと思いま
す。例えば「声優のなり方」一つにしても、様々な情報があふれていて、何が真実で、どれ
がいいのかわからない。
 
でも、一番大切なのは自分です。世の中にあふれている情報は、誰かが作った物です。決してそ
れらを鵜呑みにせず、自分が信じるものや、自分がどうなりたいかを第一に考えてください。

 次に、芝居の「距離感」が掴みにくくなっていることです。今は機材の性能が向上したことに
より、繊細なニュアンスですらマイクが拾ってくれます。機材や技術の発展は、決して演じる側が
芝居を小さくして良いと言う事ではありません。

 芝居は「距離感」が大切です。面と向かって話す距離、遠くの人に話しかける距離、自分の
心の中でつぶやくモノローグでは、声の出し方や表現が全く違います。ちゃんと相手がいて、その相手との距離感があってこその芝居
です。だから、声での芝居の場合は、より想像力を働かせて、どこに誰がいるのかを考えて、画面に向かって芝居をしなくてはなりません。
「画面の中で相手の目を意識する」という感覚を鍛えることが大切だと思います。

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̶ ̶ ̶「演技が未経験」という方は、まずは相手との距離感をイメージすることが大事になりますか?


: 何より大切なのは、「自分が表現を楽しむこと」です。まずは、尺など周りを気にせずに、
自分の音が豊かに発せられる喜びを感じてください。若いうちは、自分が何を持っているかなんてわかりません。最初から形にはまらず、
まずは計算通りにいかない喜びを感じてほしいです。演技を経験したことがない人の方が、絶対に面白いことができると思います。
̶ ̶ ̶アドバイザーの視点から、ヒューマンアカデミーだからこそできる教育は何だとお考えでしょうか?

: ヒューマンアカデミーは、日本全国に校舎があることが強みです。例えば校舎同士で競わ
せて、お互いに切磋琢磨できる環境ができればもっと面白いですね。競争することは悪いことではありません。
それは、「自分自身と勝負すること」でもあります。自分と勝負できる場所があることは、進化できる素敵なことです。
どうか、勝負することを恐れないでください。

 これからの時代はあなたたちが作る時代。たとえ周りから「そうじゃない!」って言われても、
「自分たちの表現はこうなんだ!」という反骨精神をむき出しにできる役者に、これからの時代を牽引していってほしいです。

̶ ̶ ̶最後に、これから役者を目指す方に向けてメッセージをお願い致します。

: とにかく遊びなさい。できないことをできるようにすることが「遊ぶ」という意味です。
できることを楽しんで優越感にひたるのではなく、できないことを理解して、できるようになるまでを楽しむ。
そのセンスを磨いてほしいです。そうすれば、どこの世界に行っても楽しめます。

皆で一緒に面白いことをやりましょう!